2017年9月11日月曜日

【真田ジョッキーコラム】~ 凱旋門賞は、ここを見ろ!! ~



凱旋門賞は、ここを見ろ!!

キングスポーツ公式ブログへようこそ!!
「ジョッキーオタク」こと、キングS編集部の真田 幸太郎と申します。


本日も私の競馬コラム「真田のジョッキー戦記 ~私は、貴方を追いかける~へお越し下さりありがとうございます。

さぁ、いよいよ秋競馬も開幕し、G1レースの足音がそこまで聞こえてきました!!

という事で、今週の特集は、
【凱旋門賞】


ジョッキーや、データ分析を中心にご紹介して参ります!!




★凱旋門・攻略データ★
1)5歳馬を買うな!!


2)ステップレースはこの組!!


3)このジョッキーに注意!!




1)5歳馬を買うな!!
まず、年齢別のデータだがシャンティイ競馬場とロンシャン競馬場の違いはあるにせよ、狙うべき年齢層は3~4歳牝馬、4歳牡馬の人気薄である。


世界No.1ホースを決定するレースでも、


2014年
6番人気トレヴ(牝4)が勝ち、
10番人気のフリントシャー(牡4)が2着。


2012年
13番人気のソレミア(牝4)が勝利、


2011年
10番人気デインドリーム(牝3)
14番人気シャレータ(牝3)の3歳牝馬ワンツー、
8番人気のスノーフェアリーが3着(牝4)で大波乱となっています。


ちなみに、2010年ナカヤマフェスタ(牡4)は10番人気で2着。しかし、ナカヤマフェスタも、5歳で迎えた翌年2011年は、前年と同じ斤量にも関わらず11着と大敗している。

御覧頂いた様に、大波乱の決着が多数ある中でも、その勝ち負けの中心馬は、3~4歳牝馬、4歳牡馬の人気薄であることが一目瞭然!!過去10年でも5歳馬の優勝は0回。





2)ステップレースはこの組!!
凱旋門賞へのステップレースとしては、フランスG1ヴェルメイユ賞と、アイルランドG1・チャンピオンSが、断トツの成績を挙げている。ちなみに、日本馬がよく使うニエル賞やフォワ賞からの優勝馬は、11年前の2006年まで遡る必要がある。同コースで行わる芝2400戦のG2とG1レース。つまり日本で言えば、【G2・青葉賞】⇒【G1・日本ダービー】と同等のローテといえ、未だ日本馬が凱旋門賞を勝てない理由と、青葉賞馬が日本ダービーを勝てないのは、同じ理由なのかもしれない。


ヴェルメイユ賞    (4-1-1-11)
愛チャンピオンS   (4-1-1-11)
ドーヴィル大賞       (0-0-1-6)
英インターナショナルS (0-0-0-3)
ヨークシャーオークス (0-0-1-1)
ニエル賞 (1-0-3-20)
フォア賞 (0-5-1-22)





3)このジョッキーに注意!!


L.デットーリ(エネイブル)
R.ムーア(ウィンター)
C・スミヨン(未定)




凱旋門賞を語る上で、”フランキー”・デットーリさんは外せない。その天性な勝負勘と、騎乗スタイルで数々のG1を制覇!!数少ない日本への遠征でも、既にG1を4勝挙げている。そして、凱旋門賞では歴代最多タイ4勝をマークしており、今年は断然の1番人気エネイブルで参戦する!!優勝すれば前人未到の凱旋門賞5勝となる!!


優勝時の、このポーズでお馴染みのライアン・ムーア騎手!!昨年の凱旋門賞もファウンドで制覇しており、通算2勝。今でこそ、「貴公子」の呼び声高いムーアジョッキーだが、2000年の初陣は、障害ジョッキーとしてデビュー(2002年に平地初勝利)。そして17年目の今年、7月で英国通算2,000勝をマーク!!その輝かしいキャリアに、新たな金字塔を打ち立てた!!今年の凱旋門へは、エネイブルと同じく3歳牝馬のウインターで参戦する!!


そして今!!凱旋門が行われるフランス競馬で、最も熱い男がC・スミヨン騎手である!!日本ではエピファネイアでジャパンカップを優勝するなど、名の知れたトップジョッキー。そして、凱旋門賞では2年連続でオルフェーヴルが2着の時、主戦を務めたジョッキーでもお馴染みだ。


さて、スミヨン騎手の評価は大きく別れる。確かに数年前までは、ブエナビスタでのジャパンカップ降着(1着入線後)や、上記オルフェでの連続2着など、勝ちきれないイメージが先行していた。


しかし、もう侮ってはいけない!!間違いなく、日本の前に立ちはだかる三銃士の一人となるだろ!!


それは、なぜか??
以前、私のブログ【ジョッキー戦記Vol.3】   →「短距離」なら、この2人!!でも記載したように、競馬においてジョッキーを育てるのは、「馬」でしたないのだ。運命的な出会いを果たした競走馬に、ジョッキーは、変えられる。一種の化学反応とでも言うべきか。


そう。C・スミヨン騎手にとっての”それ”が、「アルマンゾル」だ!
仏ダービー・愛チャンピオンS、そして英チャンピオンSを制覇するなど、圧倒的な強さと、カリスマ性を誇った5歳牡馬。今年の凱旋門賞においても、2番人気が濃厚だったが、志半ばで現役引退となってしまった。



しかし、この3年間で彼がスミヨン騎手に与えた影響は大きい!!それは、今の仏リーディングでも明らかで、現在151勝・勝率20%でトップを独走している!!今年の凱旋門での騎乗予定馬は、多数いてまだ未定だが、どの馬に乗ってきても、要注意人物である事は間違いない!!



★補足でもう1つ★



最後の補足でもう1つ!!「コース」に関して解析を行おう。昨年の2016以降、ロンシャン競馬場から、シャンティ競馬場へ移して行われている凱旋門賞。



まだ1年の開催データしかないので、それだけで判断するのは禁物なのだが・・・

実は、コースが変わった事で、優位に働いている馬がいる!!
そう。アイルランド調教馬の対等だ!!


ロンシャンで行われていた、過去10年の凱旋門賞では、馬券に入った30頭中、アイルランド調教国はたったの4頭のみ(うち3頭は優勝)。地元フランス調教国の15/30には程遠い。


しかし、コースが変わった昨年の凱旋門賞は、アイルランドの名門・AJオブライエン厩舎1-2-3フィニッシュで、上位を独占!!
コースが変わっただけで、データを根底からひっくり返して見せたのだ!!




Q.では、ロンシャン競馬場とシャンティ競馬場では、どこが違うのか?
実は、コース全体の高低差は、どちらも同じ10m。しかし、最大の違いとしては、その坂路の違いからくる、「リズムの差」が挙げられる。まず最初の難関は、前半の下り坂。リズムを失うと途端に脚を使ってしまう下り坂は、できる限りゆっくり走ることが鉄則。下手に動くと馬が反応してしまい、走行フォームが崩れてしまう。また4コーナーの角度もきついため、外に振られやすく、直線を向くときに膨れずにぴったりと回ってくることも勝敗を分ける大事な要素になりそうだ。

ちなみに、最後の直線に入ってしばらくした所に、メールマリーというチャペルがあり、仏ジョッキー達の間ではこのポイントまで仕掛けるのはご法度らしい。どういう意味か?ズバリそれは、坂がありパワーの必要な直線まで、無駄な動きは禁物ということで、”谷”とも形容される3~4コーナーの下り・上りでペースを守り、スタミナを温存することが勝利への重要なポイントとなっている。

こうした起伏の激しいコースレイアウトは、大自然の中にラチだけを設置したアイルランドや、イギリス競馬のコースによく似ている。

水を得た魚ではないが、そうした、「地の利」から来るアドバンテージが、アイルランド調教馬には味方しているのかもしれない。




Q.では、
サトノダイヤモンドに活路はあるのか?
あくまで、私の個人的な見解ですが、非常に厳しいといえます。その根本的な理由が、上記の「コース」にあると私は思います。

事実、先日行われた【G2・フォワ賞】においても終始、足元をキョロキョロと気にしながら走っていた様に見えます。地力に違いがあるにせよ、帯同馬として行ったサトノノブレスの方が、コースを苦にしていない様な印象を受けました。♪るんるん♪というか、ついダイヤモンドのことは忘れて、楽しく走っていたように写りました。

レース本番は更にペースも上がり、力のいる馬場が想定されます。そうなると、根本的に日本馬には合わないコースなのかも知れません。

ダイヤの特徴としては、ストライドを大きく伸ばす時に、クビも一緒に前へ沈める傾向があります。いわゆる、体を大きく使ったスタイルです。しかし、この走法が仇となっている感じがします。大きく動かせばその分、軸がブレてしまい無駄に踏ん張る力を必要とし、スタミナも消費します。それが、ゴール前での消耗に繋がったのではないでしょうか?


今年の予想に関しても、過去の成績は気にせず、絶対的なスタミナがある馬や、胴が詰まった馬は、どんなに人気薄でも注意する必要があるかも知れません。






※オッズは大手ブックメーカー、ウィリアムヒルのものを参照
※9月10日現在のオッズ


エネイブル(牝3) 2.00
クラックスマン(牡3) 6.00
サトノダイヤモンド(牡4) 11.00
ユリシーズ(牡4) 11.00
ジンギスシークレット(牡4) 13.00
ハイランドリール(牡5) 13.00
ウィンター(牝3) 15.00
バーニーロイ(牡3) 17.00
ブラムト(牡3) 17.00
エミネント(牡3) 17.00
ヴァルトガイスト(牡3) 17.00
ザラク(牡4) 17.00
チャーチル(牡3) 21.00
クロスオブスターズ(牡4) 21.00
シャキール 21.00
カプリ(牡3) 26.00
オーダーオブセントジョージ(牡5) 26.00
クリフスオブモハー(牡3) 34.00





★★秋のG1・ニュース★★


◆ アルマンゾル 現劇引退!!
凱旋門賞2番人気が、体調不良の為そのまま引退!!

◆ アンビシャス 天皇賞・秋へ!!
新たに1頭の猛者が、天皇賞へ名乗りを挙げた!!
まさに、「日本最強馬決定戦」これは伝説に成る!!
引用記事はコチラ:

◆ オーダーオブセントジョージ 9馬身差で圧勝!!
昨年の凱旋門賞3着馬で、G1・2勝のオーダーオブセントジョージが、セントレジャーを2度目の制覇!!
引用記事はコチラ:




来週の<特集>は、コレだ!
このレースは、
伝説に成る!!
天皇賞・秋に関する
ジョッキーマル秘データを中心に
ジョッキーコラムをお届けいたします!!
次週号(2017/09/19投稿予定)
をお楽しみに~!!



創業37年を誇る競馬予想は他では絶対に
真似できない実績があります!
夢一杯の予想が詰まっているのですから。


↓ホームページはコチラ↓




過去の記事はコチラ:
→この夏イチオシのジョッキーを紹介。


→ジョッキーが予想の9割?!


 →「短距離」なら、この2人!!


 →これが、ダートの【四天王】!!


 →コーナーワークの達人!!


 →小倉・新潟・札幌の注意人物!!


 →札幌記念のジョッキー買い目!!


 →G3キーンランドCのジョッキー買い目!!


 →日本の「セオリー」は、海外で通じない。


 →勝つために必要なのは、 才能か?情熱か?



0 件のコメント:

コメントを投稿

【ブログリニューアルのお知らせ】

ブログを読んでくださっている皆さまへ! いつもキングスポーツ、スタッフによるブログを購読して頂き誠にありがとうございます。 この度、キングスポーツのホームページをリニューアルに伴い、 ブログを移転することになりました!!! 今後のブログは新サ...